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暮らしを見つめなおそうと選んだ移住生活

2024.03.26 UPDATE

暮らしを見つめなおそうと選んだ移住生活

地域おこし協力隊

嶋 裕香さん

地域おこし協力隊SDGs推進活動支援員として活動する嶋さん。

生き方を見つめなおす過程で選んでみたという弟子屈町での暮らしについてお話を伺いました。

——まずは、出身や前職、移住した経緯についてお話しをお願いします。

出身は山梨県で、上京し会社員生活を送っていました。

忙しい会社員生活を送りつつ、プライベートで結婚・出産・子育てとライフスタイルが変化していく中で、働き方・暮らし方を見直す時間が増えていきました。

そんな時に、弟子屈町の地域おこし協力隊の求人を見かけたことが移住のきっかけになりました。

地域おこし協力隊の募集要項でSDGsを推進するというミッションを見て、自分が見直し変えていきたい暮らしの在り方はSDGs推進員として活動していく中で考えていけるのではないかと漠然と感じました。

弟子屈には10年程前から休暇の際に訪れており、地域に対する愛着があったこともあり移住の際の不安は少なかったです。

——弟子屈移住の際に、どこで情報収集をしましたか?

移住前はインターネットで情報を集めました。市街地に家を借りることにしたため、日常生活を思い浮かべながら必要な店や設備が生活圏内に揃っているかを調べた程度です。

協力隊に応募する中で、役場の職員とコミュニケーションをとれたのも町の暮らしの様子を知ることに繋がりました。



「最初は手探り。大切にしたいことに気づいた協力隊活動」

——現在のお仕事について詳しくお話を聞いてもいいですか?

現在は地域おこし協力隊のSDGs推進活動支援員として活動中です。

地域おこし協力隊という行政でも民間でもない立場から、町が掲げる「観光振興計画」をベースとした弟子屈町における持続可能な観光地域づくりの推進をするための活動を行っています。

具体的には地域や地域での暮らし方が持続可能なものとなるために、ひとりひとりにできることとはなにか、を考えるきっかけづくりに取り組んでいます。そのための主役となるのはやはり町で暮らす方々なので、みなさんに知ってもらうためにSNSなどで情報発信をしたり、SDGs講習会を開催するなどしました。

自分自身、この仕事に就くまで「SDGs」という言葉だけ知っていても身近に落とし込んで考えたことがなかったので…。町民の方により身近に感じ、自分事として考えてもらうために「体感するSDGs講習会」を開催しました。

協力隊活動をすすめる中で、SDGsに限らず町や生活の課題を1人1人が実感を持ってとらえていくためには自分たちの日常のことを考える場づくりが重要と考えるようになりました。

そういった場づくりも大切にしたいと、中学校と地域の接点を作るための『まなびや弟子屈』という活動や、他の協力隊員と一緒にお互いの良さや持っているものをひきだして繋いでいくための『ひきだし部』という活動も始めました。

今後も世代を問わないふるさと教育に関わっているつもりで場づくりをしたいと思っています。


——ゼロからの活動で不安になることはありませんでしたか?

弟子屈は協力隊の仲間がいるので、悩みの共有などもでき活動しやすいと感じています。

着任当初は協力隊という肩書で注目されることも多く、町の人とどう関わっていくべきか戸惑いもありました。

ですが、日々生活をしていく中で役場の人や町民との関係性が構築されると、協力隊としてどんな活動をしていくかイメージが湧き、活動もしやすくなっていきました。


「生き方と向き合ってみた、弟子屈町での移住生活は?」

大都会・東京から弟子屈町へ実際移住してみて生活はどうですか?

市街地で生活していますが、不便すぎるということもなく暮らしやすいです。

弟子屈は自然があふれている”田舎”ですが、生活関連施設が必要十分に整っている。大自然が気軽に触れ合える距離にあるのに生活に不自由しないのが魅力です。

冬場の冷え込みが厳しい地域なので凍結対策は住み慣れてきた今でも不安材料ですが…(滝汗)

——移住する際に何か大変だったことや不安だったことはありましたか?

町の雰囲気もわかっていたし、元々の出身地が山梨県の地方ということもあり、田舎暮らしの雰囲気もわかっていたので特別不安になることはありませんでした。住居のことや生活のことなどは役場の方から情報をいただいたのでものすごく困ることもなく…。

強いて言うなら、東京生活ではほぼしていなかった車の運転をこなしていけるかが心配だったくらいです。

お気に入りの場所でランチタイムを楽しんだり、
ゆったりとした時間を楽しんでいるそうです。



——最後に移住を考えている方に一言お願いします

移住する際は不安になることも沢山あると思いますが、いざ移住してしまえば案外何とかなるかもしれません。(もちろん基本的には自分でどうにかするわけですが。)

今は「老後は田舎暮らし」という時代でもなくなってきているのかなと思います。雪国暮らしは生活の大変さは少なからずありますが、体力があるうちでないと楽しめないことも色々あるのではないでしょうか。

私は移住し、暮らしを見つめなおすことで精神的な満足感を得ることができました。

人との交流や美味しいごはんを食べることなど、あたりまえの暮らしを楽しんでいきたい方は移住を考えてみるのもおすすめです。

”移住=永住”といった人生の重大な選択と重く考えるのではなく、まずは移住してみて弟子屈町の生活を体感してみるのはいかがでしょうか。