2023.03.20 UPDATE
夢はペンション経営。夢を掴み始めた若き移住者の弟子屈ライフ
北国からの贈り物 高山七海(タカヤマ ナナミ)さん
弟子屈移住のきっかけは、一件のSNS投稿。
移住をしてから結婚、そしてお子様も生まれ、現在は夢に向かって奮闘中の高山さんにお話を伺いました。
宿がやりたい!一件のツイートを見てたどり着いた北の果て
―――まずは、出身や前職、移住した経緯についてお話しお願いします。
出身は東京で、前職は比較的カジュアルな若者が多いホステルで働いていました。
移住した経緯は『北海道で宿をやりたい!』と思い、僕の父が標茶町出身でゆかりがあったことから釧路市に移住しました。
釧路市に半年住みながら今後の活動拠点とする街を探すべく道東の各地を見て回っていました。
そうした中でSNSを見ていたら、弟子屈町地域おこし協力隊の川上椋輔さんの( https://twitter.com/kawakami_doto)「地域おこし協力隊で着任しました。これから弟子屈町を盛り上げていく方を募集します!」という投稿を見かけたんです。(https://twitter.com/kawakami_doto/status/1345704337771642880?s=20&t=uslqnQIWH3fQ216-J8HSXA)
それを見た瞬間に自分も何か関われるのではないか!と思い、すぐに川上さんに連絡しました。
(当時、協力隊の川上さんに送ったメッセージ)
宿をやりたくて北海道に来たことを話すと、ちょうど弟子屈町にあった民宿を買おうとしている地元の企業がいて運営してくれる人を募集中というお話だったので、自分の宿をやる前にそこでやったらどうですか?と川上さんに紹介していただきました。
SNSをうまく活用し、情報収集
―――移住のきっかけがSNSだったと思うのですが、移住に関する情報収集はどのようにしましたか?
移住に関する情報収集は主にSNSですね。あと北海道に移住してからは、地元新聞をしっかりと読んでいました。弟子屈町に移住が決まってからは、川上さんのSNSを見て、逐一情報を確認し、移住後は、弟子屈町の公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/channel/UC_Ta1K2GUj9ihIiqSxtT-PQ)
で細かい弟子屈町の情報を得ています。
宿経営への第一歩
―――現在のお仕事の内容を聞いてもいいですか?
今の仕事は北国からの贈り物という会社で働いており、3つの事業に携わっています。
1つ目は通販事業で、弟子屈町のふるさと納税の返礼品の開発であったり、北海道の海鮮や加工食品をネットで販売しています。ふるさと納税の開発では、弟子屈の白樺の葉で作る「ヴィヒタ」というサウナグッズの生産、販売を担当しました。
2つ目は旅行事業で、弟子屈町を中心とした旅行プランを組み、それをふるさと納税で出しています。例えば30万円分のチケットを買った方には、その30万円で予算を立て、僕たちがオーダーメイドのツアーを作るという仕組みになっており、お客さんとオンラインなどで打ち合わせをしながらその方々だけの特別なプランをつくっています。お客さんは、観光スポットを回るプランというよりかは、地元の方が知ってるような本当の弟子屈町の魅力を知りたい人という方が多いです。
もう既に20件以上の注文が入ってきていて、その8割ぐらいは既に終わっているのですが、反響がとてもよく嬉しいです。
3つ目は先程も少しお話したのですが宿泊施設の運営で、「TESHIKAGA HOSTEL MISATO」(https://misatohouse.com/)を川上さん達と一緒に運営しています。
時間の使い方を見直すきっかけに
―――移住後、結婚やお子様も生まれたとのことでしたが、実際住んでみての感想をおねがいします。
仕事面では、宿のお客さんであったり、外部の方とお話することが多く、たくさん知り合いの方が増え、楽しくやらせていただいています。また、私が担当している事業は立ち上がったばかりの事業が中心のため、作っていく過程がすごく大変ではあるのですが、進歩がわかりやすいので、なんだかんだで結構成長してたんだなっていうのが感じられるので魅力的です。
生活面では、本当に移住して良かったですね。
弟子屈町は、良い意味でも悪い意味でも誘惑がないです。例えば、東京の時は仕事が終わると同僚と飲みに行ったりしていたのですが、今はそのまま帰るので、家族と過ごす時間が沢山あるので自分が理想としている生活を送れています。
あと、今は3カ月に1回くらい4、5日家族で東京に帰省するというライフスタイルを送っています。私も妻も地元に家族や友達がいるので会いにいったり、東京でどんなことが流行っているか等、文化的なことが性格的に興味があるので吸収しに帰っています。
実は、弟子屈町に移住してから東京から北海道に一緒に来てくれた妻と結婚し子どもも生まれたのですがそれが自分では一番驚きで、弟子屈町に来るまでは全然イメージもできてなかったんです。でも実際にこっちに来て生活する中でライフスタイルの価値観も変わったんですよね。
しっかりライフスタイルを考えなきゃと思っていた中で移住したので、それが見つけられてとても良かったですね。
住みたいけど、住む家がない?!
―――すごく充実した生活を送っていると思うのですが、弟子屈町に来る前に何か心配だったことはありますか?
一番大変だったのは、住む家が無かったことですね。
今は3DKの賃貸アパートで暮らしているのですが、インターネット上にはもちろん情報が出てなくて、口コミで今働いてる会社の先輩にたまたま「僕の住んでるアパートの目の前空いてるよ」と教えてもらって、不動産屋さんに電話したら空いていました。
物件数が少なくて家の大きさも選べなかったので、もしワンルームだったら大変でした(笑)
あと心配だったことは雪道の運転だったのですが、これは実際移住してみると運転する機会がとても多いのですぐ慣れました。
立地に関しての心配も少しあったのですが、家から車で5分圏内にスーパーやコンビニ、カフェや本屋など商業施設があるのでとても便利です。
移住後に子どもが生まれたのですが、子育ての支援が手厚くて本当に助かっています。
経済的な町の支援もそうですし、子育て支援センターが町内にあるのですが、そこには息子と同世代やそのお母さんたちがいたので、たくさんの繋がりを持てたことがとても良かったですね。移住者だったので繋がりがなく、家だけだと不安が大きかったのですが、とても助かりました。
―――最後に、弟子屈町に移住を検討している方に一言お願いします。
最近移住されてくる方が増えてきて、その人たち同士の繋がりも増えているんです。なので孤立しないような状況になってきてるので、ぜひ移住したいっていう思いを大切にして、飛び込んでくるといいかなと思います。私もそういう感じで移住してきてっていうのがあったので。ぜひお待ちしております!